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脂忘録 ~しぼうろく~

人に言うほどのコトでもない徒然

パクりといえば

キティちゃんでしょう。
すみません、続くと書いた前々回の続きです。

最初に断って置くけど、今、キティちゃん、嫌いではない。
ファンシーおやじ(自分の事ね)の琴線には触れないけど、キティ師匠と言われる山笠とか胎児とか、大変楽しいニュースとして、笑わせてもらってる。
今はね。

昔はキライだった。てか、赦す余裕が無かったのかな。
だってパクりだし。

とにかく最初は、当事コドモだった自分が見ても「あ、パチもん」と解った。
うさこちゃんの体に、ムスティの顔を乗っけた。
んで、どっちも × ←バッテンで鼻と口を表現してるから、鼻を丸く描いちゃったら、バランスに困ったまま口が無くなった。

後の記述に、キティに口がない理由として
悲しい時は、悲しく、嬉しい時は、笑顔に見えるはず
キティはあなたの鏡だから
みたいな?三代目デザイナーさんですかね。
ケッと思いましたよ。
でもあの人、もしかしたら本気でそう言ってるかもなあ。

とにかく、初期のキティちゃんが、座りポーズだけなのは、滑り台のうさこちゃんミッフィー)の絵を持ってきたからだし、猫キャラになったのだって、ブルーナの猫はうさこちゃんと似てないって計算があったんだろうなー。ムスティの顔だけなら、例の鼻で「違う」って言えると。

同じ頃に出ていたパティ&ジミーも、初期は座りポーズだけだったんじゃないかな。ジミーの顔は、よく見るとキティちゃんそっくりだし。
なんでそう思うかって、やっぱりリアルタイムで見てたから。

そんなキティちゃんが、やがて立ち上がり、色々な衣装で、色々なポーズをとり始め、設定が細かくなった頃、テレビでレポートをしていた。日本の「キャラクター」は、様々なグッズ展開をして、海外にも受け入れられているーーー

ヨーロッパだったかな、マグカップとかステーショナリーとかの雑貨を手に取った、10代後半くらいの少女が「日本のグッズが好きです。この猫とか、可愛いですよね。」というインタビューを見て「あ、キティちゃん、逃げ切ったな」と思った。

ブルーナが、オランダ人ではなくアメリカ人だったら、絶対許して貰って無かった筈。きっと当時から、模倣なんて数え切れない状態で、東洋の辺境で何が成されているかは、気にしてなかったのだろう。

きっと我々が、今の中国のパクりを見て、追い切れっこないと諦めるのに、似た気持ちだった様なものなのに、時間をかけて少しずつ形を変え、洗練されて行く。小さな事実と時間を、積み重ねることで、強度を増して行ったのだ。

ブルーナの寛容さと、サンリオのある種の努力により、キティちゃんは無二の存在に成れた。時代背景など、多くの幸運があったことに、サンリオが自覚的なのかは判らないけど、キティ師匠と言われる無節操なコラボは、逞しさや、潔ささえ感じる。

「ウチはそんな、厳しい事言える立場じゃ無いんで」と、出自への禊で、やっているようにさえ思えてくるのだ。まぁ実際は、お金に貪欲なだけなんだろうけど。

だから、数年前に別のウサギのキャラに、ブルーナサイドからクレームがついたとき、両者のコメントはともかく、多くの一般の(ってもweb上だけど)意見に「欲張りじーさんが、金を無心するために、大企業に難癖つけつきた」的なのを見たとき、本当に申し訳なかった。

ブルーナさん、オランダの皆さん、ごめんなさい。日本には、昔、見逃して貰った事を、知らない人も居るんです。忘れたんじゃなく、知らないんです。

てね、自分のこの意見、正しいと言い切る気も無いんだけど。証明するのも難しいし、当事者に聞いて本音が出てくるとも思えないし、時間を経て意見が変わっちゃってる人とか居そうだし。

でもこの意見、自分はずっと変わらないし、そんな意見もあると言うことで。で、事ほど左様に、パクり云々は難しい問題だと。立場や時間の経過で、グレーや玉虫色になるし、塀の上を歩くような物だと。

って、文章が玉虫色じゃん。
因みに、例の佐野さんが、エンブレムのデザインを取り下げたのが、昨日の事です。